イタリア旅行(7)※イタリア旅行(7) -2002.11.19- <三日目>昼食を終えて、再びサン・マルコ広場に戻る。 やは り、一番目立つ建造物は「大鐘楼」である。 高さが 96.8mあり、エレベーターで昇るとヴェネツィアの 全景が眺められる。 この鐘楼は10世紀の監視灯台(16世紀再建)を転 用したもので、ガリレオ・ガリレイ(1564~1642)は この塔から天体観測を行ったと言われている。 しか し残念ながら1902年に倒壊し、その後復元された。 さて、次の見学先はドゥカーレ(総督)宮殿である。 ドゥカーレ宮殿 ヴェネツィア共和国の総督(ドージェ)の住居と政治 の府、裁判所を兼ねた官邸である。 14~15世紀 に現在の姿になった。 ヴェネツィアン・ゴシック様 式を代表する建物で、大理石の白と薄ピンクの配色 が上品で美しい。 中庭に16世紀に造られた、ブロンズの縁石の井戸 がある。 総督及び貴人専用の階段が総督の間に 続いている。 外観は質素であるが、内部は素晴ら しい天井画や壁画で飾られている。 大委員会の間はこの宮殿で最も美しい部屋である。 総督の座の背後にティントレットの『天国』があり、 76代までの総督の肖像画が並んでいる。天井には ヴェロネーゼの『ヴェネツィア礼賛』がある。 宮殿の牢獄も見学できる。 牢獄へ連行する「溜息 の橋」は高い位置にあり窓も小さい。 囚人がここ で溜息を漏らしたとか。 牢獄は宮殿の華やかさか ら一転して、暗くじめじめしている。 カサノヴァ(有名 なイタリアの山師-1725~1798)が脱獄したのは この牢獄だったという。 宮殿を出て、次に向かったのはアカデミア美術館であ る。 大運河の対岸に渡らなければならない。 かなり 先に橋があるが、水上バスを利用した方が早く行ける。 桟橋に行く途中に土産物を売っている店が並んでいて 覗いて見たいが、ガイドさんは先を急いでいる。 水上バスは思ったより混んでいた。 座席に座ることが できない。 しかし、10分程度らしいので、たいしたこ とはない。 2つ目で降りる。 アカデミア美術館 ヨーロッパの中でも重要な美術館のひとつで、ヴェネ ツィア派の絵画の集大成をここで見ることが出来る。 特に第7室、ティツイアーノの『授洗者』、未完の『ピエ タ』、ヴェロネーゼの『レヴィ家の晩餐』、ティントレット の『聖マルコの奇跡』、『アダムとイヴ』は必見である。 ヴェネツィア派の14世紀から18世紀の流れがつか めるようになっている。 残念ながら館内は撮影禁止である。 レストラン前の通り・ヴェネツィア本島 土産品店 大鐘楼・サン・マルコ広場 ※追加画像は下記をクリックして下さい。 大鐘楼・サン・マルコ広場へジャンプ |